兼務社のご紹介
兼務社のご紹介
稲 荷 神 社(いなりじんじゃ)
鎮座地
千葉県浦安市当代島3丁目11番1号
交 通
東京メトロ東西線浦安駅より西1キロ
御祭神
豊受大神(とようけのおおかみ)
應神天皇(おうじんてんのう)
春日大神(かすがのおおかみ)
主要建物
本殿・瓦葺0.5坪、拝殿・銅板葺(鉄筋コンクリート造)27.48坪
御由緒
御祭神に豊受大神を祀る稲荷神社は浦安市当代島3―11―1に鎮座しており、その創建は他の二社同様に定かではないが、元禄2年(1689年)に(武蔵國小岩村現 東京都江戸川区小岩町)の善養寺から移し祀ったものであるといわれている。神社の記録によると少なくとも大正時代には相殿の神さまとして応神天皇と春日大神をお祀りする神社であったこともわかる。
それ以前には当代島では元村長の高梨氏所有の屋敷神の稲荷さまを氏神としていた。
稲荷神社は明治5年の神社法によって正式な当代島の鎮守とされ、無格社に規定された。 その後、明治4年(1871年)四月に改築がされ、明治41年(1908年)日本殿と拝殿が再建されたが、昭和19年11月27日米軍機の爆撃によって破損したため、昭和34年1月に再建がなされた。
しかし、以来周辺の環境が著しく変わり、地盤沈下によって拝殿の腐食や境内の樹木の根腐り等の理由により昭和58年に大規模な地盛り等の境内整備が行われることとなり、社殿の立替もされたのが昭和59年のことであった。
また、一説には稲荷神社の祀祭神は稲蒼魂命だといわれ、元の御名を宇加之御魂神という。この神は字を倉稲、すなわち一切の食物を司るとされ、豊宇気毘売神と同一神だといわれている。さらには豊受大神と称されて外宮の豊受大神宮にも祀られ、五穀最成・飲成五社大明神の筆頭の神で、大己貴命・大田命・大宮姫命・保食命の五柱を総じて五穀の神として穀物豊穣の神として信仰された。
そのほか、稲荷神社は古くから疱瘡に霊験があるというので、嘉永年間には境内の小石を持ち帰るものも多く、市もできたほどであったと伝えられている。